Page 302 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼そういえばこんな原稿を書いていた teto 04/3/15(月) 21:34 ─────────────────────────────────────── ■題名 : そういえばこんな原稿を書いていた ■名前 : teto <footbose@zac.att.ne.jp> ■日付 : 04/3/15(月) 21:34 ■Web : http://home.att.ne.jp/air/footbose/ -------------------------------------------------------------------------
99年の原稿 シドニーオリンピックアジア最終予選 10月17日 日本代表 3 − 1 タイ代表 国立競技場 前半の日本は、今回の予選ではじめての対戦となるタイに対して、相手の様子を確かめるように落ち着いてゲームをスタートした。 タイの意図は明白だった。中田英寿に代わってトップ下に入った中村に厳しいマークをつけパスの出所をおさえた。さらに、高原、福田の2トップにも、それぞれタイディフェンダーがマンマークでつく。明神、本山の両ウイングバックに仕事をさせないよう、このスペースにも選手を配置。攻撃の起点となるポジションの選手をケアすることで失点を抑えようという意図がはっきりと分かる布陣だった。 ガチガチに守る相手を崩すためには、2列目以降の選手の攻撃参加が欠かせないが、その役割を遂行しうる稲本、遠藤の両ボランチは、引き気味にポジショニング。前半、攻撃がつながらなかったのは、リスクチャレンジが少なかったからといえる。 0−0で折り返した後半、日本は福田に代えて平瀬を投入。開始早々の3分、日本の左からのCKの場面で平瀬がヘディングシュートを決めると、試合は一気に日本ペースに。 続く、8分には前半沈黙を余儀なくされた左サイド「ドリブラー」本山が、左サイドタッチライン脇から個人技でDFを置き去りにし、そのまま中央に切れ込む。PKエリアに到達した時点でルックアップ。中央フリーでボールを待っていた平瀬にラストパスを送ると、平瀬難なくシュート、ゴール。 点を取ったからか、それとも後半からのゲームプランだったのか、日本は、両ボランチ、さらには左ストッパー中田まで攻撃に加わり、攻撃が機能し始める。さらには、2点のビハインドを背負ったタイが攻めなければダメだという意識を持ったためか、マークがルーズになってくる。 日本の3点目は、自由になった中村の左足が起点となった。後半12分、センターライン付近で、プレッシャーのない状態でボールをもらった中村、左前方のスペースに走り込む平瀬を見つけると、左足のアウトにかけてロングフィード。これが見事に通ると、平瀬がそのままペナルティーエリア内にまで持ち込み、カバーについたディフェンダーをタテにかわしてラストパス。高原が落ち着いて蹴り込んでゴール。 イケイケの日本は、さらなる得点をねらいに行くが、逆にタイの逆襲に合う。後半15分、タイの攻撃はオフサイドにも見えたがプレーオンの判定。3人の選手がディフェンスラインの裏に飛び出す。一度ははじき返すも、11ジャトボンがGKとの一対一のチャンスをものにし、ゴール。 失点は痛いけれど、慢心しかけた日本にはいい薬になったと思いたい。 その後も、タイは中央の7ティーラサクが2トップの11、23スティーへとパスをつなごうとパスを試みるが、逆に日本DF陣、これをはじき返す。 タイは、中盤でパスを回せるときは組み立てて攻撃することを意図し、意外と組織されたサッカーを見せてくれた。中盤のプレスが緩いチームに対しては、ある程度やれそうな気もする。 そんな戦力分析はさておき、33分に中村に代えて投入された藤本の阿波踊りセレブレーションを見たかった。 前半攻めあぐねたこと、タイ相手に失点したことで批判が出てくるのだろうがぼくはトルシエを指示したいと思う。さすがに、代表レベルであれば、守られると得点するのは難しいし、失点するのはチーム戦術の欠陥というよりは気のゆるみor審判のミスという要因だったように思うからだ。 いずれにしても、日本が予定どおりの勝ち点3をゲット。オリンピック進出に向けてさらに前進した。 http://www.geocities.co.jp/Athlete-Acropolis/3336/991017.html |