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▼teto@kaz家さん:
>すると、中性子は適度なスピードに減速されず(水と水蒸気では密度が違う)
>巧く核分裂できなくなります。
うんうん。
減速中性子によって連鎖的に核分裂を起こすってのは原子炉工学の基礎だよね。
その減速中性子の数(つまり連鎖反応の程度)をコントロールするのが制御棒。
懐かしいね。
>つまり、現在の原発は機構上の安全性が保たれているというわけです。
ハード面では、ほぼ同意。
「ほぼ」ってのは専門家でないが故の謙虚さ、と理解していただればうれしい。
>原発の危険性はことさら取り上げるのに
>原発を運営するときに生じざるを得ない危険性の可能性は低く評価するのはダブルスタンダードでしょう。
そこ!
きちんと考えなければならないのは、tetoさんも書いているように、
原発本体、燃料、廃棄物管理、核物質輸送等々をトータルで、
「システム」として捉えなければならないということ。
そして、それを運用している人間に代表されるソフト面について問題提起したかったの。
人間の冒すミスについて、ハード的なフェイルセイフは当然設計に盛り込まれていると
思っているんだけど、ソフトの面でどうなんだろう。
この問題を人間のモラルとかプロ意識とか、個人の精神論に帰しちゃ駄目だと思うんですよ。
完全なんてないんだろうけど、それでもヒューマンエラーに対する、
技術的なパラダイムシフトを期待しちゃってます。
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