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【173】週刊現代・田原vs香山対談
 ライアン木靴(反応市民) WEB  - 03/8/27(水) 17:22 -
  
突然スレ立ててしまってすみません。

でも、サカ馬鹿として、なにより愛国者として、看過できない記事が載って
いたのでご報告です。

週刊現代9/6号、pp.62〜65に、
田原総一朗と香山リカの対談が載っております。タイトルは、
「激論2003夏 ぷちナショナリストたちへの違和感 
『天皇、君が代日の丸、そして自警団』」。

なんだかタイトルだけでなんとなく察しがつく話でしょうけど…

こんなこと言ってます。

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香山 私が問題としてとらえたかったのは、若者を中心として一般の人たちが、
   自分が愛国者であるということすら意識せずに、ワールドカップで
   「ニッポン万歳!」と応援するような現象です。「生まれた国を思うの
   は普通でしょ」という言葉はシンプルで説得力がありますが、逆に言えば
   単純で幼稚な発想です。
   そんな思いから、彼らの意識を「ぷちナショナリズム」と呼んだんです。

(中略)

田原 香山さんは、「君が代」は普通に歌えますか。
香山 私は歌えないです。
田原 僕も断固歌えないですよ。でも、サッカーの国際試合の前に有名な歌手が
   いっぱい歌ってますね、抵抗なく。香山さんの本のなかでも紹介されて
   いますが、たとえば、氷川きよし、工藤静香、野口五郎、ゴスペラーズ、
   西城秀樹…。
香山 私は田原さんと世代が違いますけれども、それでもやっぱり、いわゆる
   戦後民主主義の流れのなかで教育を受けて、当然、全体主義とか国家主義
   に対しては、日本人は誰もが抵抗感やアレルギーを持っていると、なんと
   なく思い込んでいたんです。ところが、ハッと気づいたら、若い世代が
   「君が代を歌うのは名誉です」と、涙ながらに感動して歌う事態になっ
   ている。ことここに至るまで気づかなかった自分はなんて愚かだったのか、
   と愕然としました。

(中略・田原の日本国憲法マンセーがつづいて)

香山 しかし、いまやそんな価値観(注・アメリカさまが無知蒙昧なジャップ
   どもを解放してくださった、憲法マンセー…意訳)を持っている人は激減
   してしまいました。私は北海道出身ですが、リベラルな風土と言われる
   北海道でも、「日本を大切に思う道民の会」といった保守的な団体が
   幾つもできているんですよ。彼らは「私たちは右翼じゃない。普通の
   サラリーマンを中心としたボランティアです。日本人の一員として日本
   を大切に思う当たり前の行動です」というような言い方をして、決して
   自分たちはラジカルな右寄りではないと言う。逆にこれはすごく怖い
   現象ですよ。
田原 そこなんですよ。香山さんのおっしゃるぷちナショナリズムが、歴史から
   切断された若者たちの一つの流行であるうちはまだいいんです。若者たち
   でない人たちがその流行にすり寄るというか、渾然一体となってしまう
   ところに危険性が潜んでいる。

(中略)

香山 インターネット上の掲示板「2ちゃんねる」を見ていると、発言者の多くが
   タカ派というか、石原慎太郎知事が好きだとか書いているんです。
   「2ちゃんねる」に書き込んでいる人のなかには、一般社会では発言権が
   ないからああいう場で発散している人もいるわけで、そういう意味では
   彼らこそ社会的に弱者だったりマイノリティの立場だったりするはず
   なのに、なぜ石原さんが好きなのか理解に苦しみます。石原さんはあんた
   たちのこと嫌いだよ、と思うんですけどね(笑)。彼ら自身切り捨てられる
   立場なのに、そこがわかってない。
田原 やっぱり強いものを求めているんでしょうね。
香山 強けりゃいいってものではないと思うんですけどね。私はプロレスが大好き
   なんです。勝負の駆け引きがあったり、胡散臭さがあるのが面白いと思う
   んだけど、いま若者の圧倒的な支持を集めているのは「K-1」や「PRIDE」
   です。どちらが強いのか、文字通り倒れるまで戦う身も蓋もない感じが
   ウケているようです。
田原 そう、身も蓋もない感じ。これがいまの時代を語るキーワードだと思う。

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ほかにもため息つきたくなる発言が随所にちりばめられていたのですが(苦笑)、
とりあえず、イタすぎる箇所をざっとあげておきました。

そして、この対談をセットしたと思われる編集長の言葉「音羽の杜から」。

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この国は身も蓋もなくなったってことかな。田原さんと香山さんの「愛国」
対談の結論。勝てば何をしてもいい、強ければ何をしても許される。知らない
ことは恥ずかしいことではない。反対意見は許さない。確かに日本は大きく
変わった気がする。
昨年のW杯サッカー。ニッポン、ニッポンの大合唱に違和感を抱いている自分が
マイノリティだと気づいて、慌てた。小泉首相の一方的な言辞が支持率80%を
得ていたころから、この雰囲気を感じていたが、まさかこっちが”変人”扱い
されるとは思わなかった。
同世代の香山さんも世代が上の田原さんも、似た違和感を抱いていたことが今回
確認できて、少しだけホッとした。正しいとか正しくないとかではなく、
「いやだな」と感じる気持ち。そんなことを口にすることすら押しつぶされそう
なぐらい、実はこの国から自由がなくなっている気がする。

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…なんつーか、まとめて、「ハァ???」と言いたくなる記事でした。

引用なし
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【173】週刊現代・田原vs香山対談 ライアン木靴(反応市民) 03/8/27(水) 17:22 ←ここ
【174】Re:週刊現代・田原vs香山対談 teto 03/8/29(金) 16:09

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